見てみないことにはわからない良さもある。 [和歌・源氏物語・古典]
オープニングの歌がガサガサしていて雰囲気を壊しまくっているのが毎回残念なアニメ「源氏物語」ではありますが、見てみないことには感想も何もかけないので、毎週見てはいます。
オープニングに東儀秀樹さんを使うとかタイアップするにももう少しなんとかならなかったのか?と思っちゃうんですが・・・・。まあ、そればかり言ってもアレなのでね。
第三話 夕顔
葵の上が兄である頭の中将に
「うまく行かないのは私が4歳も年上だからだと思っておりましたが、かのお方はさらに年上だというではないですか」
と源氏と六条の噂を耳にしてどういうことかと兄に詰め寄る葵の上が秀逸でございました。
「おとぼけめさるな!!」
と扇をバシッとやるのもなかなか笑えましたしね。
そりゃあそうだよね。うんうん。言いたくもなるよね。と思いながらちょっと葵の上フィーバーしてしまいました。
他の源氏物語では見たことがなかったので、葵の上をこんなに魅力的に描いているものに初めて出会ったかもしれない。
夕顔の君はとても可愛らしくて、源氏でなくても夢中になって通うだろうと思う女人でありました。
「儚さ」を味方に付けた女は強いね。
生霊の声が来宮さんだったのが凄く良かった気がします。
第四話 藤壺
まず思ったのは、案内もなしに初めていく人の家で行きたい場所にたどり着けるのだろうか・・・・?ということ。
逢引するにも、案内がなかったら、貴族の家だもの、敷地面積だけでも広大なところだと思うんですよね。
池があったりするんでしょ?
夜の視界が悪くて暗いときにひっそりとお邪魔して目当ての姫君の寝所にたどり着くには、その家の人の案内もしくは手引きがなかったら部屋まで行くなんて不可能に近いんじゃないかと思うのです。
もし私なら、池にドボンとかしそうですよ。姫君に会う前にずぶ濡れですよ。たぶん。
鬼平犯科帳とか忠臣蔵とか見ていても、必ず手引きをするものを予め中に仕込むか部屋の見取り図なりを入手してから突入してますよねえ・・・・・。
今だって友達の家に初めて行った時にトイレ行きたくなったらトイレはどこか聞くでしょう。
そういうことを考えてしまっておりましたので、藤壺のところに何故か運よくたどり着く光る君にうーん・・・・・と思いました。
王命婦が手引きをしたと考えるのが妥当ではないかと私は思っているので、ちょっと微妙に思ってしまいました。
第五話 宿世
このアニメでは一夜の過ちとして描いている藤壺と光る君の関係。
本来ならおめでたいことなんですが、藤壺の妊娠した子は光る君の子ども・・・・・・。
懐妊を喜ぶ帝とそれを申し訳なく思う藤壺のなんともいえない関係に事実を知っている者としては切ない気持ちになるわけですが。
世の中には絶対に表ざたにしてはならない真実があるのだという重さ。
その苦悩を抱える藤壺の台詞が非常に可哀想でなりませんでした。
「帝はお優しい方ですよね。そのお方を裏切るようなことは、決してあってはならないことですよね。どんなにお詫びをしても、かなわぬことですよね。」
藤壺はどんなに心の壊れるような思いをしたことかと思いました。
それに比べ、光る君のうだうだしたところが、若さゆえの暴走だけでは許されないもともとの人間性の稚拙さを感じました。若くても、しっかりした男性は沢山いますからね。
この回も葵の上がなかなかお姉さんぽくて良かったです。
制作側は葵の上好きな人がいるのかしら?
第六話 朧月夜
私の好きな朧月夜が出る!!と思ってルンルンしてましたが、あの頭のリボンは一体・・・・・・(汗)
しかも、源氏を誘いながら御簾の中で素っ裸になってるし・・・・・。
あれ、ひくだろ。普通・・・・・。
源氏もびっくりしたと思うんですが、テレビを見ていた私も仰天しました。
あの行動を「恋のてだれ」といってましたが、モノはいいようだなあと思っちゃいましたね。
どんだけ早業で着物脱いでるんだとかもう突っ込みどころが満載なきがしましたが。
朧月夜が何処の誰だかわからないときに部下の惟光に調べろって命令してましたが、毎度の事ながら大変な役目だよね。惟光。光る君のために姫君の寝所への近道を提供しなきゃいけないんだから。
頑張れ、惟光。
イケイケ惟光。
ファイトだ惟光。
このくらい応援してやらないと、きっとやってられないってこともあっただろうな。
とまあ、惟光をちょっとヨイショしてみましたが。別に惟光ファンではありません。
右大臣家の六の君だと朧月夜の招待がわかった後。
「近々、入内するそうですね。兄の春宮は良い人です。あなたのことも大切にしてくれることでしょう。」
と光る君に言われて泣いてしまう朧月夜。
ここでやめときゃよかったのに。
と外野としては思ってしまったんですが、それでは物語が面白みに欠けてしまうという現実。
こんな男の何処がいい?
と思うような光源氏の相手をしている女君たちに心の広い女性っているんだなあ・・・・・・・。と関心してしまう私なのでした。
朧月夜は一番好き勝手に生きている人のように思ってきましたが、人にはわからない苦悩があったんじゃなかろうかと思えたのも確かです。
弘徽殿女御が初めて出てきましたが、この人もはたから見ればエリート街道を驀進してきて、周りから期待されたことについては必ず果たしてきたのだろうと思えたし、自分ではどうすることも出来ない躓きや劣等感を桐壺更衣によって与えられたんだろうなあと思いました。
あなたもお辛い思いをなさいましたね。といってあげたい気がしました。
アニメだと、藤壺があっさりと子どもを産んでましたし、出産シーンは苦しげでしたが。
妊娠中のこれは本当は帝の子どもではないのだということをごまかさなきゃいけなかった部分が描かれてなかったのがちょっと残念でした。
帝には「女御、更衣あまたさぶらひける・・・・」って原作にあるとおり、いっぱい女性がいたわけですから。
つまりは藤壺が宿下がりしている間は他の女御、更衣のところへお渡りだったってことでしょう。
帝が藤壺と逢瀬をもったときと、出産日が合わないことをどうやってごまかしていたか・・・・・。
物の怪
ですよ。科学では解明できない世界の文言。まさに魔法の言葉です。この時代。
都合が悪くなったら、物の怪の祟りって言えば案外まわりも信じてくれたんでしょうね・・・・・。
レッツゴー陰陽師!!じゃないですが、大人の言い訳としては効果絶大なものであったといえると思います。
帝の優しい話し方とか、「この子のために、長生きしなければ」とかいうところも、後になってから語られない真実を推測してしまう私ですが、帝が本当はどういう人であったのか。
非常に考えてしまうのであります。
もしかしたら、人知れぬ思いを一番心に溜め込んでいたのはこの人なのではなかろうかと。
オープニングに東儀秀樹さんを使うとかタイアップするにももう少しなんとかならなかったのか?と思っちゃうんですが・・・・。まあ、そればかり言ってもアレなのでね。
第三話 夕顔
葵の上が兄である頭の中将に
「うまく行かないのは私が4歳も年上だからだと思っておりましたが、かのお方はさらに年上だというではないですか」
と源氏と六条の噂を耳にしてどういうことかと兄に詰め寄る葵の上が秀逸でございました。
「おとぼけめさるな!!」
と扇をバシッとやるのもなかなか笑えましたしね。
そりゃあそうだよね。うんうん。言いたくもなるよね。と思いながらちょっと葵の上フィーバーしてしまいました。
他の源氏物語では見たことがなかったので、葵の上をこんなに魅力的に描いているものに初めて出会ったかもしれない。
夕顔の君はとても可愛らしくて、源氏でなくても夢中になって通うだろうと思う女人でありました。
「儚さ」を味方に付けた女は強いね。
生霊の声が来宮さんだったのが凄く良かった気がします。
第四話 藤壺
まず思ったのは、案内もなしに初めていく人の家で行きたい場所にたどり着けるのだろうか・・・・?ということ。
逢引するにも、案内がなかったら、貴族の家だもの、敷地面積だけでも広大なところだと思うんですよね。
池があったりするんでしょ?
夜の視界が悪くて暗いときにひっそりとお邪魔して目当ての姫君の寝所にたどり着くには、その家の人の案内もしくは手引きがなかったら部屋まで行くなんて不可能に近いんじゃないかと思うのです。
もし私なら、池にドボンとかしそうですよ。姫君に会う前にずぶ濡れですよ。たぶん。
鬼平犯科帳とか忠臣蔵とか見ていても、必ず手引きをするものを予め中に仕込むか部屋の見取り図なりを入手してから突入してますよねえ・・・・・。
今だって友達の家に初めて行った時にトイレ行きたくなったらトイレはどこか聞くでしょう。
そういうことを考えてしまっておりましたので、藤壺のところに何故か運よくたどり着く光る君にうーん・・・・・と思いました。
王命婦が手引きをしたと考えるのが妥当ではないかと私は思っているので、ちょっと微妙に思ってしまいました。
第五話 宿世
このアニメでは一夜の過ちとして描いている藤壺と光る君の関係。
本来ならおめでたいことなんですが、藤壺の妊娠した子は光る君の子ども・・・・・・。
懐妊を喜ぶ帝とそれを申し訳なく思う藤壺のなんともいえない関係に事実を知っている者としては切ない気持ちになるわけですが。
世の中には絶対に表ざたにしてはならない真実があるのだという重さ。
その苦悩を抱える藤壺の台詞が非常に可哀想でなりませんでした。
「帝はお優しい方ですよね。そのお方を裏切るようなことは、決してあってはならないことですよね。どんなにお詫びをしても、かなわぬことですよね。」
藤壺はどんなに心の壊れるような思いをしたことかと思いました。
それに比べ、光る君のうだうだしたところが、若さゆえの暴走だけでは許されないもともとの人間性の稚拙さを感じました。若くても、しっかりした男性は沢山いますからね。
この回も葵の上がなかなかお姉さんぽくて良かったです。
制作側は葵の上好きな人がいるのかしら?
第六話 朧月夜
私の好きな朧月夜が出る!!と思ってルンルンしてましたが、あの頭のリボンは一体・・・・・・(汗)
しかも、源氏を誘いながら御簾の中で素っ裸になってるし・・・・・。
あれ、ひくだろ。普通・・・・・。
源氏もびっくりしたと思うんですが、テレビを見ていた私も仰天しました。
あの行動を「恋のてだれ」といってましたが、モノはいいようだなあと思っちゃいましたね。
どんだけ早業で着物脱いでるんだとかもう突っ込みどころが満載なきがしましたが。
朧月夜が何処の誰だかわからないときに部下の惟光に調べろって命令してましたが、毎度の事ながら大変な役目だよね。惟光。光る君のために姫君の寝所への近道を提供しなきゃいけないんだから。
頑張れ、惟光。
イケイケ惟光。
ファイトだ惟光。
このくらい応援してやらないと、きっとやってられないってこともあっただろうな。
とまあ、惟光をちょっとヨイショしてみましたが。別に惟光ファンではありません。
右大臣家の六の君だと朧月夜の招待がわかった後。
「近々、入内するそうですね。兄の春宮は良い人です。あなたのことも大切にしてくれることでしょう。」
と光る君に言われて泣いてしまう朧月夜。
ここでやめときゃよかったのに。
と外野としては思ってしまったんですが、それでは物語が面白みに欠けてしまうという現実。
こんな男の何処がいい?
と思うような光源氏の相手をしている女君たちに心の広い女性っているんだなあ・・・・・・・。と関心してしまう私なのでした。
朧月夜は一番好き勝手に生きている人のように思ってきましたが、人にはわからない苦悩があったんじゃなかろうかと思えたのも確かです。
弘徽殿女御が初めて出てきましたが、この人もはたから見ればエリート街道を驀進してきて、周りから期待されたことについては必ず果たしてきたのだろうと思えたし、自分ではどうすることも出来ない躓きや劣等感を桐壺更衣によって与えられたんだろうなあと思いました。
あなたもお辛い思いをなさいましたね。といってあげたい気がしました。
アニメだと、藤壺があっさりと子どもを産んでましたし、出産シーンは苦しげでしたが。
妊娠中のこれは本当は帝の子どもではないのだということをごまかさなきゃいけなかった部分が描かれてなかったのがちょっと残念でした。
帝には「女御、更衣あまたさぶらひける・・・・」って原作にあるとおり、いっぱい女性がいたわけですから。
つまりは藤壺が宿下がりしている間は他の女御、更衣のところへお渡りだったってことでしょう。
帝が藤壺と逢瀬をもったときと、出産日が合わないことをどうやってごまかしていたか・・・・・。
物の怪
ですよ。科学では解明できない世界の文言。まさに魔法の言葉です。この時代。
都合が悪くなったら、物の怪の祟りって言えば案外まわりも信じてくれたんでしょうね・・・・・。
レッツゴー陰陽師!!じゃないですが、大人の言い訳としては効果絶大なものであったといえると思います。
帝の優しい話し方とか、「この子のために、長生きしなければ」とかいうところも、後になってから語られない真実を推測してしまう私ですが、帝が本当はどういう人であったのか。
非常に考えてしまうのであります。
もしかしたら、人知れぬ思いを一番心に溜め込んでいたのはこの人なのではなかろうかと。
タグ:源氏物語
あおやましじんがタイアップするの?
by BlogPetの鷹通 (2009-02-25 15:46)
☆鷹通君へ
私とタイアップしたいものなんてあるのかしら?あははは。
by aoyamasijinn (2009-02-27 22:06)
☆みなさま
ナイスありがとうございます。
by aoyamasijinn (2009-02-27 22:07)