2020年4月26日 #書物占い [携帯から更新/後ほど追記]
秋山 虔 の 源氏物語の女性たち (小学館ライブラリー) を Amazon でチェック!
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消えとまるほどやは経べきたまさかに蓮の露のかかるばかりを
この詠嘆をそのままに受け止めるすべもなく、源氏は、
契りおかむこの世ならでも蓮葉に玉ゐる露の心へだつな
と慰めるほかなかった。この世と限らず来世においても蓮葉の露の玉のように一蓮托生であることを約束しようというこの歌には、この世での死別を避けがたいものとする諦念がおのずから表白されているだろう。
#ビブリオマンシー
#ビブ活部
この本は、学生の時に購入したもので、源氏物語に出てくる女性と季節に纏わるエピソード等もわかりやすく解説されていて、読んでいて飽きない。いまみたいにネットもなかったから、本から学ぶのが基本でした。
光源氏が愛した紫の上も、体調を崩して生死の境をさ迷って、少し持ち直していた時期の部分。一蓮托生と言われても、あの世では別にって言う人もいたんじゃないかな?って思いながら最近は読んでたりします。
紫の上は、源氏以外に頼れる人もおらず、実家にも帰れないから、何があっても辛抱、我慢だったのではないかなあと。
具合悪くなってから、尼になりたいと願っていたのに、それも叶えてもらえず。
ある意味、心の平安を出家することで得られた女性もいたであろうと考えると、最期の願いであっただろうにと不憫でならない。
籠に入れられた、雀の子のように、逃がしてくれる犬君のような存在は紫の上には現れなかった。
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