衝撃の事実 鼻編 [衝撃の事実]
衝撃の事実 鼻編
ある夏の日のことだった。
小学生だった私は、二階の窓を暑いので開けて、涼んだ。
あー、夜風は多少、涼しい、と思ったその時。
ペッタンと鼻に何者かが、いきなり飛びついてきた。
まだ、メガネをしていなかった頃だったが、目前に迫るその顔はまさに
仮面ライダー(昔のね)
である。しかも、なんだかでかい。
口の辺りまで、仮面ライダーの体が・・・・・・
バッタだ・・・・・・
もう恐怖で、声が出なかった。
私の脳内は嫌いな虫が顔に張り付いていると言うことだけでもパニックを起こしていたのに。さらに、仮面ライダーは下半身を振っていた。
なんか、なんかが、当たる!!
家族に、取ってもらい、事なきを得たが、触覚やら足やらの感触が・・・・・・
非常に気味が悪かった。
子供だったので、何をしていたのかわからなかったが、大人になって思うと、
メスと間違えて交尾したかったのだろう。
まさに、「鼻フォー!!」だ。
うう、最悪だ。
それ以来、夏場に窓の外をのぞくのは危険だと身にしみたので、二度とやらなかった。
衝撃の事実 体の一部編 [衝撃の事実]
あれは、夏の暑い盛りであった。
祖母と小学生だった私はバスで逗子に出かけた。
そして、その帰り道、スポーツ用品店の前にあるバス停でバスを待っていたときのことである。
体が小さく、虚弱体質だったせいもあって、ひどく疲れていた。
バス停には日よけも無かったし。
バスはなかなかこなかった。もう立っているのは限界だった。
勢いよく、しゃがみこんだその時、尻に激痛が走った。
「いったーい!!!」
咄嗟に立ち上がると、少し重みがあり、何かが尻の下でもげた感触があった。
黄色のタオル地のズボンをはいていたのをよく覚えている。
何かが、尻に刺さっている。 反射的に何か確認するべく尻を見てみたら、そこには緑の尻尾がくっついているではないか。
わりと大き目の植木鉢が後ろに転がっていた。
慌ててその緑の丸い物体を抜いてみた。
・・・・・とげが鋭かったし長かった。抜くのも痛かった。
サボテンが尻に刺さった!!!
やわらかい布地のズボンだったので、刺さりやすかったのだろう。
生まれて始めて、経験した。
以来、しゃがみこむときは下と後ろを確認する癖がついた。
NHK趣味の園芸・よくわかる栽培12か月 月下美人・クジャクサボテン
- 作者: 三橋 博
- 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
- 発売日: 2001/06
- メディア: 単行本