二十面相の娘のサウンドトラック

二十面相の娘も放送が終わってしまいましたが、私はオープニングの後の提供の時に流れていた一つ一つの音が心に染み入るようなピアノの曲が気になっていて、オリジナルサウンドトラックが出たので買いました。

TVアニメ「二十面相の娘」オリジナルサウンドトラック

• アーティスト: TVサントラ,Paul ELUARD,三宅一徳
• 出版社/メーカー: ランティス
• 発売日: 2008/09/26
• メディア: CD

なんていう曲なのかなと聞いてみたら、１枚目の１０曲目の孤独（Ｓｅｐｉａ）という曲でした。
このサウンドトラックは二枚組。なんだかお買い得な気がします。

アニメ自体も絵が綺麗で大好きでしたが、サウンドトラックの音楽も二十面相の娘の世界が広がっていて、大人の鑑賞の時間という感じで凄く良いです。
子供の時にラジオドラマで耳を澄ませながら聞いていた怪人二十面相vs明智探偵は高笑いが似合う二十面相でしたが、二十面相の娘のおじさんはよりスタイリッシュでふっと静かに鼻で笑うのが嫌味じゃない、むしろそれがいい男度を増している感じがしました。
おっさんからおじさまと呼ぶしかないくらい素敵な二十面相にあえるなんて、考えもしなかった。
サウンドトラックを聞いてみて音楽もイメージや好感に繋がる物だなと強く感じました。

世代的に言えば戦後生まれの母が二十面相の娘の世代だとなると、私は二十面相の孫？！世代になるのかしら(笑)
世界からは紛争は姿を消すこともなく、見知らぬ場所で、見知らぬ誰かが飢えて死んでいたり、爆弾で負傷して亡くなっていたりすることは、今も変わらない。
アニメで見た水の第４形態は美しい光ではあったけれど、人間が持つべきではない力も秘めていた。
実際にあるものなら、見てみたいものだけれど、破壊力があるからなあ・・・・・。
もしかしたら、水の第５形態もあるのかもしれない。
まだ、だれも見たことも聞いたこともない状態で。

私が好きな本で、結晶にする水に文字を見せたり音楽を聞かせたりして、どのような変化があるかを実験したという内容のものがあるんですが、綺麗な言葉をかけた氷の結晶は、その言葉の波動のように美しい形になっていて、反対によくない言葉をかけたものは形が不ぞろいで痛々しいものでした。
もし、水の第５形態があるのなら、綺麗な言葉をかけた結晶のように、人もあるべき美しい姿に近づくようなものであって欲しいなと思います。

毎週夜中だけど楽しみにしていたから録画したり、頑張って起きて見たりしていましたが、凄く楽しいアニメだったので、好きなキャラクターがいっぱいいました。
内田夕夜さんの品のいい紳士でありながら、惚れたら危険な男の香り漂う二十面相も素敵でしたし、明晰な頭脳と簡潔な言葉を話す浜田賢二さん演じる明智探偵も素敵でしたし、少年から大人の男性になるのが垣間見れた松風雅也さんのケン兄ちゃんもワイルドながらムタさんには無かった柔らかさがあって良かったです！
でも、チーム二十面相の仲間が死んでしまう場面は、皆が好きだったからとても悲しかったなあ。ハンスさんの「フロイライン」と優しく声をかけてくれたりする所も気持ちが和んだし。無口ながら、肝心な事をきちんと教えてくれる、ムタさんも大好きだったし。
チコと同じようにテレビの前で茫然自失になりましたもん。
私は大人なのに、しっかりしなきゃとも思いましたが。チコ頑張れ！と本気で心配して応援しましたよ。

最終回は小糸さんが少女から変わっていかねばならない現実の切なさを見せたりと語らない部分を察する重要さがあったりして、見せ方が上手いなと感心しました。
女という生き物に生まれたからには、成長と共に一つのところには留まってはいられない。
人によっては、選択するものが違ってくるけれど、少女のまま一生は送れないのだと。
アニメで、出てきた人は、色々過去に重たいものを背負わされていて、それからいかに開放されるかも描かれていましたが、自由になった人もいれば、時間の経過で自由を失うものも出てくるという現実の描き方も素晴らしいと思いました。

小林少年が可愛かったなあ。
私も明智探偵に弟子入りしたかったから少年探偵団にはわくわくさせられたのを思い出します。

二十面相の娘うつしよの夜 2 (2) (MFコミックス フラッパーシリーズ)

• 作者: 小原 愼司
• 出版社/メーカー: メディアファクトリー
• 発売日: 2008/09/22
• メディア: コミック

二十面相の娘 オリオンサーカス団Tシャツ ブラック サイズ:L

• 出版社/メーカー: コスパ
• メディア: おもちゃ＆ホビー

unnamed world

• アーティスト: 平野綾,畑亜貴,黒須克彦,nishi-ken
• 出版社/メーカー: Lantis(K)(M)
• 発売日: 2008/04/23
• メディア: CD

二十面相の娘 3

• 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
• メディア: DVD

二十面相の娘 4

• 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
• メディア: DVD

タグ：二十面相の娘

コメント 4

テレビ見ない（ドラマとか）音楽もあまり聞かない
本読まない・・・無い・無いの侘び何をしてるのかな。
PC巡りに時間がかかり・手芸に・昼寝で・日が暮れる～
by 侘び助 (2008-10-01 19:04) 

ＨＩＮＡＫＡです。

ａｏｙａｍａｓｉｊｉｎｎ様

コメントでは、お久しぶりです。
アニメの「二十面相の娘」は、実に良くできていました。
本当のところ、原作がとても良いので、果たしてこれがアニメになるのか？恐らく、原作や原作者を御存じの方は、皆同じ危惧を抱かれたのではないかと、思います。
原作者の後書きによりますと、アニメ化の企画は５年前から進んでいて、その時は御本人も「これを、アニメにするんですか！？」という感じだったようですが、アニメ製作サイドの理解と、実力が発揮され原作の良さを残しつつ、アニメとしても良くできた作品となったと思います。

この辺の、アニメとマンガの違いに関して、拙ブログでの書き込みがありますので、既に御存じかも知れませんが図々しく、こちらに該当のＵＲＬを書き込ませていただきます（トラック・バックが働きませんので）。念の為、先頭小文字のＨを、省いておりますがお許し下さい。

〈？ttp://aonow.blog.so-net.ne.jp/2008-04-25〉

それから確かに、仰る通り音楽も、非常に良かったと思います。
最初は、オープニングを始め、時代背景を考えると少し明るく軽快過ぎないか？とも思いましたが、エンディングで納得しました！理由は、是非拙ブログ記事で御確認下さい！！
そして、そのオープニングは本当に久しぶりに、その音楽を聴くとワクワクするという、連続ＴＶドラマ特有の高揚感を感じました。もっとも、それ以前の番組の関係で放映時間が、当然のように移動するので、無事にオープニングの音楽が流れるとホッとするという、情け無い？現実もありますが……。

残念ながら、音楽に関しては完全に門外漢ですが、あのキャラクター達の行動、特に明智探偵など、本来は敵役になるハズの人達の行動まで、実に上手く表現してくれたように思います。
決して邪魔にならず、それでいて無いと寂しくて、絶対に効果が下がるＢＧＭというのは、地味ですが実に大切です。そんな素朴な事実を、さり気なく見せてくれた良作なアニメだと、思います。

なお、アニメの最終回「チコ」は、完全にアニメの・オリジナルの作品で、原作には一切関係有りません。
なので、あの回にアニメ・ドラマとしての製作者のこの作品に賭ける想いが、籠もっていたように感じます。原作にもありましたが、小糸さんの「少女探偵団は永久に不滅よ！」というセリフは、大人になっても決して忘れないという強い想いを、大変良く語っていたと思います。

原作以上に、小糸さんがチコに「あなたのたった１人のお友達」を強調していました。
あれは同時に、小糸さんにとっても、上流階級のお嬢様に生まれ付いたが故の、孤独に対してチコだけが本当に、心から分かり合える友人だという、メッセージだったと思います。
その重い言葉を、さり気なくしっかりと受けとめるチコと、それを優しく見つめ暖かく守る、トメさんの存在も忘れられません。

拙ブログに掲載させていただいていますが、本当にあの「少女探偵団！」の回は、ズバ抜けていてまさにアニメならでは（原作では１話分もない数ページの、エピソードです）の見せ場だったと、今も思っています。

ところで、ＰＣのネット環境は復旧されたのですネ？
どこかで御報告があったのであれば、スミマセン見落としました。でも、それなら本当に良かった！
またしても、長くなってしまいました……お許し下さい。

今回は、以上です。


by ＨＩＮＡＫＡ (2008-10-01 20:02) 

☆侘び助さま
そうですね。ブログの巡回ってけっこう時間がかかるんですよね。
私もはじめすごくマメに回ったんですが、最近は時間が取れないのでなかなか回れないです。
by aoyamasijinn (2008-10-22 05:42) 

☆ＨＩＮＡＫＡさま
パソコン、ネットに繋がらなくなったのは、セキュリティソフトが原因だったようで、ちょうど雷が頻繁にあった時期でどこのサポートの電話も混雑していたので、なかなか繋がらず復旧に時間がかかってしまいました。
今はどうにかサイトなどは見れるようになりました。

二十面相の娘、夜中に放送なのでなかなか見れない方も多かったように思います。とてもいい作品だったので、大人の楽しむアニメとしては本当にオススメだと思います。
視聴者も少女探偵団に入ったような感じになったりできる、重い内容もだいぶ緩和されるところがあっていいアニメだったなあと思います。

by aoyamasijinn (2008-10-22 05:50)