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2020年5月7日 #書物占い [携帯から更新/後ほど追記]



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 あて推量にいうと、中からついに決意したように、
「心いる方ならませば弓張の 月なき空に迷はましやは(本当に想う方のもとにいらっしゃるなら、月のない闇夜の空でも迷うことなどないはずですわ)」
と答える声は、まさにあの朧月夜でした。
源氏は喜びで飛びあがらんばかりでした。


#ビブリオマンシー
#ビブ活部
#源氏物語週間

光源氏の愛人のなかでも、これほど恵まれた環境にあった人はいなかったのではないかなと思う朧月夜ですが、政敵の娘でロミオとジュリエット風味はあるし、源氏との関係が原因で破談になった入内も女御は無理なら別の役職で[exclamation]と望まれて朱雀帝からの寵愛を受ける運の強さ。
今回の示した場面は、一夜のアバンチュールだけど名前を名乗らない女と持っていた扇を交換していて、忘れられずに探していた彼女を発見したときに源氏の歌に答えた場面。
そもそも初めて出会ったときは、源氏は藤壺に会えないかな~と宮中を彷徨いていて、入り込める隙を探したけど全く見つからなくて、他に行ったら若くて美人な女性に出会って俺ってラッキー?な感じたったのかもしれませんが、ここでは、藤壺のセキュリティーの高さ。
弘徽殿は、男が入り込めてしまう隙だらけだった可能性。もしかしたら、仕えてる女房に通ってくる恋人の通り道だったりもしたのかもしれませんが、若くて年頃の女の子がそれなりにいたであろうと考えると、弘徽殿さん、ちょっと詰めが甘かったよね?と思ってしまいます。
戸締まりって大事よね…。って思いました。
最近、心をオープンにとか聞きますが、心の戸締まりも大事なときあるのよねと思います。
朧月夜は、二回目のときに、本当に逢いたいと心底思っていたなら迷わずに探せるはずでしょ?とある意味思わせ振りに歌い上げます。若くても一筋縄ではいかない、私が好きなら本気を見せてみろと言わんばかりの言葉に感じます。身を滅ぼす恋だとわかっていても、そこに踏み込むのは、若さなのかそれともそういう性分なのかと思いますが、なんだかいろんな高級ブランドを持っているけど、バッグも服も靴も帽子も宝石もみんな違うメーカーのを身に付けている感じが頭に浮かんでしまうのです。
光源氏もブランド
朧月夜もブランド
朱雀帝もブランド
右大臣もブランド
弘徽殿もブランド
豪華で華やかな話なのに、なんだか不思議な感じがあります。私には。
朧月夜は好きですけどね。
私にはわからない世界を見せてくれるから。







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