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2020年5月4日 #書物占い [携帯から更新/後ほど追記]



板野 博行 の 眠れないほどおもしろい源氏物語: 千年読みつがれる“恋のドラマ”が90分で読める! (王様文庫) を Amazon でチェック! https://amzn.to/3cWT4xx  より

 その頃、都では今上帝と明石の中宮の息子、匂の宮(24歳)が、薫君(23歳)から宇治の姫君のことを聞きます。何かと薫君をライバル視する匂の宮は、早速口実を作って宇治を訪れ、中の君(23歳)と手紙を交わすようになります。


#ビブリオマンシー
#ビブ活部
#源氏物語週間

源氏物語には、若くて華のある男性がライバル関係で出てきますが、薫と匂の宮も光源氏と頭中将のようになんだかキラキラしたライバル関係だなあと。そしてどちらも本当は光源氏と頭中将の孫同士の対決。
当時の恋愛事情も、今のようにお姫様がふらふら歩いたりはしていませんから、どこのお宅に年頃のお嬢さんがいるのよー。とかアピールポイントでお琴がお上手とか、習字が非常に美しくて詠まれる和歌も素敵なのよーとか、髪の毛が豊かでつやっつや!とか噂で何処の娘が良いかを恋愛したい男性に情報として伝わらないことには、上手いこと進まなかったんでしょう。
都会に住んでいればエリートとの出会いも割とあったかもしれませんが宇治の姫たちはひっそりとお暮らしだったから、都会に住む帝の三男坊からの文通とか、薫が話さなかったら恐らくは実現しない物だった事でしょう。
しかし、中の君、幸せに生き抜く女性になります。持ってる人ってやはりいるんですよね。
二条院に引き取られて、男子も産んである意味安泰の人にもなりますし。それに、二条院にはあの紫の上が住んでいた場所。
何かの縁なのか、肉親の縁が薄くて、頼るものもない女人が、二条院に暮らすのは。
ただ、紫の上が持てなかった実子を中の君は持ちましたから、またその事により、紫の上とは違う生き方が待っているのかもしれません。
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